Deep Insight and Data Technology Conclude Sales Distributor Agreement

2016.10.11
Update

- Sales of the first-in-Japan embedded deep learning framework KAIBER is promoted.

ディープインサイト株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:久保田良則、https://www.deepinsight.co.jp以下、ディープインサイト)は、IoTソリューション「SenSu(センス)」や組込みミドルウエア「Cente(セント)」シリーズで豊富な実績を有する組込みシステム業界の専門企業であるデータテクノロジー株式会社(本社:東京都立川市、代表取締役渡邊和彦、以下、データテクノロジー)と国産初のIoTとEdge Computing向けエンベデッドディープラーニンフレームワーク「KAIBER」の拡販に向けて代理店及びコンサルティングパートナー契約を締結致しました。

データテクノロジー社は長年にわたり組込みソリューションビジネスを展開し、数々の国内優良顧客と取引を行い、また、近年はIoTソリューション「SenSu(センス)」を開発し、事業領域を広げているリーティングカンパニーです。

現在、爆発的な成長が見込まれているディープラーニングを応用したビジネスは、いくつかの課題も指摘されています。それはIoTデバイスなど組込み分野へのディープラーニング技術の導入環境が未整備であることです。ディープラーニング技術をIoTデバイスに組み込んでリアルタイム性が要求される商用サービスを展開したい場合、今主流のオープンソースのディープラーニングフレームワークでは実現が困難です。小型デバイスへの組込みを考慮していないアーキテクチャで、商用サポートも殆ど提供されていません。

今後、販売展開されるエンベデッドディープラーニングフレームワーク「KAIBER(カイバー)」は、Edge Computingと呼ばれるリアルタイム性の高いIoTシステムを実現できる組込み分野に特化した国産初の製品です。データテクノロジー社は、組込み分野での豊富な実績と経験をもとに、「KAIBER(カイバー)」の販売・コンサルティングサービスを中心とした商用サポート体制を構築し、ディープインサイトは共同で、IoTを含む組込み分野へのディープラーニング技術の普及を加速する為、今回、販売代理店契約を締結致しました。

「KAIBERの用途」

「KAIBER」はDNN(Deep Neural Network)の学習・開発環境として機能し、また作成した推論実行モジュールは多様な小型デバイスやエッジサーバー、そしてスマートフォンなどの端末アプリケーションに簡単に組み込むことが可能で、IoTシステムへのディープラーニングの導入を劇的に促進するエンベデッドディープラーニングフレームワークとして利用できます。

ディープラーニングフレームワーク自体の開発には高度な技術力が必要であり、世界的にも限られた種類しか存在しません。しかも、「KAIBER」のように組込み分野に特化した汎用フレームワークは皆無です。

「KAIBERの特徴」

小さなモジュールを組込むだけ。
学習サーバー機能と完全分離された推論実行モジュールを、多様なデバイス・アプリに簡単に組込み可能。業界最小クラス(20K~)のフットプリントを実現。

純国産のディープラーニングフレームワーク。
すべてのコードをゼロから開発。完全自社開発の為、プロジェクトに合わせた柔軟な商用サポートも提供可能。先進のGUIを搭載し、効率よく作業を行えるので開発・検証も容易。

多様なアーキテクチャに迅速対応。
フレームワーク全体をJavaで開発し、推論実行モジュールはC言語版も用意。新しいデバイスやプラットフォームに即座に対応。

柔軟な課金モデル
標準版(iOS/Android)の推論実行モジュールは無償配布可能。少量のテスト販売から量産品への組込みまで、リスクを抑えながら幅広いビジネスに挑戦できます。多様な独自デバイス(CPU/GPU/FPGA/DSP等)への最適化にも対応するロイヤリティ方式も準備。

*「エッジコンピューティングとは」中央のサーバーに対し、ネットワークのエッジ(末端)のユーザーに近いところで分散処理させ、クラウドやネットワークのコストを抑え、レスポンスのリアルタイム性を高められる技術です。IoTシステムにおいては、デバイスと、そこから遠く離れたクラウドコンピューティングだけでは不十分で、IoTデバイスの近くでコンピューティング処理を行うエッジコンピューティングが必要であるということが広く認識されつつあります。

データテクノロジー株式会社についてデータテクノロジー社は組込み開発現場へ自社ブランドの組込みミドルウェア(Cente)を始め、最適な開発環境や製品、ソリューションを提供する専門企業です。